ケイマン718GT4RS、セミオートマチック(PDK)トランスミッションを採用

ポルシェGT4は、ケイマンラインモデルの中で最高の加速を誇る一台だ。水平対向自然吸気ミッドシップエンジン、排気量4.0リッター、6気筒、最高出力309kW(420PS)と6速マニュアルトランスミッションが採用されているので、静止状態からわずか4.4秒で100km/hに到達、最高速度は304km/h。ケイマンGT4の仕様と価格は、上位にある911モデルに近い。例えばドイツにあるニュルブルクリンクサーキットをGT4は7分30秒で走行できる(関係者談)が、新型の911 Carrera Sは7分25秒で走行できる(違いは5秒だけ)。だが将来はその違いはなくなりそうだ。ニュルブルクリンクサーキットを走行する新型718ケイマンGT4RSのプロトタイプが目撃された。

(撮影:ステファン・バルダウフ)新しい、高くなったリアスポイラー(写真は試作版)、ケイマンGT4 RSの最大のエクステリア変更のポイント。

最も期待されているのは、GT4に採用されている6速マニュアルトランスミッションに代わって、マニュアルモードとオートマチックモードを備える7速ドッペルクップルングが搭載されること。すべてポルシェのRSモデルはサーキット指向であり、2ペダルのパフォーマンスだけで最高の結果を得られる。もちろん、トランスミッションの交換だけでなく、シャーシの調整とエンジンのブーストが必要になる。

 

(撮影:ステファン・バルダウフ) ケイマンGT4とのもう一つの違い: RSモデルにだけ採用されているNACAダクト。

もちろんポルシェがマニュアルトランスミッションに採用している、ブーストエンジンと軽量なケイマンのモデルを使う可能性がある(昔生産したケイマンRモデルのように)。しかしニュルブルクリンクで走行しているプロトタイプについて関係者は、ギアシフト時にセミオートマチックトランスミッション(PDK)を備えていると話す。

(撮影:ステファン・バルダウフ) プロトタイプのエクステリア変更ポイント:リアサイドウィンドウの代わりのエアダクト。エンジンへの送風を強化。